再帰動詞はA2〜B1で非常によく出る重要項目です。
そして最初にはっきり言います。この単元は”なんとなく”では身につきません。しっかりと理解した上で正しく使える単語を覚えましょう!
まずは基本となる「再帰代名詞」と「3格・4格の使い分け」を整理しましょう。
1. 再帰動詞とは
再帰動詞とは、「主語が自分自身に対して動作を行う動詞」です。その文章で使われる動詞が再帰動詞の時、再帰代名詞を使います。
▶️再帰動詞は、いつも再帰代名詞とセットで使わなければいけない動詞のことなんですね。
- 3格の再帰代名詞を使う動詞 (sich3)
- 4格の再帰代名詞を使う動詞 (sich4)
- 3、4格どちらの再帰代名詞も使う動詞
▶️再帰代名詞は、「自分自身」と言う意味。(英語で言うMYSELF, YOURSELF…)
直訳すると、「私は、(私自身に/を)〜する。」 ですが、意味を考え出すとおかしくなるので、あまり深く考えずに受け入れよう(笑)
2. 再帰代名詞
再帰代名詞は、以下の表で確認してください。人称代名詞とは違うので混同しないように注意してくださいね👀

では実際に”sich 4 freuen”を使って文の作り方を見ていきましょう。
sichの後ろについている数字は格を表します。ぜひ単語帳などに書く際もこの表記で書き、そのまま覚えるようにしてくださいね。
主語が私の場合、 Ich freue mich. 私は嬉しい。
主語が彼の場合、Er freut sich. 彼は嬉しい(喜んでいる)。
となります。
動詞の語尾は適切に活用し、そのすぐ後ろに再帰代名詞を置きます。たまに質問されるのですが、再帰代名詞がないと間違いです。繰り返しになりますが再帰動詞とは、再帰代名詞とセットで使われるんです!
では、「嬉しい?」と du の相手に対して質問する場合はどうなるか考えてみましょう📝
3. 4格で使う再帰動詞(Akkusativ)
👉 自分自身が直接の対象になる場合
- sich freuen
- sich interessieren
- sich treffen
例:
- Freust du dich? (先程の答え)
- Ich interessiere mich für Deutsch.
- Wir treffen uns um 15 Uhr.
4. 3格で使う再帰動詞(Dativ)
👉 「自分に〜してあげる」ニュアンス
主に「目的語」が別にあるときに使います。
例:
- Ich wasche mir die Hände.
- Ich putze mir die Zähne.
- Ich wünsche mir einen tollen Sonntag.
5. 3格・4格の覚え方ヒント
3格と4格の使い分けが紛らわしい「日常動作」や「思考」に関するものを整理しました。
特に3格の方は、「自分の(頭や心)の中に〜を取り込む」というニュアンスで使われることが多いです。
1. 思考・記憶(3格になりやすいもの)
これらは「自分のために/自分の中で」何かを処理するイメージです。
- sich(3) etwas merken(〜を覚える)
- Ich merke mir die Nummer.(その番号を覚える。)
- sich(3) etwas vorstellen(〜を想像する)
- Kannst du dir das vorstellen?(それを想像できる?)
- sich(3) etwas überlegen(〜をじっくり考える)
- Ich muss mir das noch überlegen.(それについてはまだ考えさせて。)
2. 予定・準備(4格と3格の対比)
動作の対象が「自分自身」か「自分のための何か」かで使い分けます。
- sich(4) beeilen(急ぐ)※自分自身を急かす
- Beeil dich!(急いで!)
- sich(3) etwas vornehmen(〜を計画する/決心する)
- Ich habe mir viel vorgenommen.(私はたくさんの予定を立てた。)
3. 「〜に興味がある / 慣れる」系(4格固定)
これらは前置詞とセットで使われることが多く、4格が基本です。(前置詞とセットの再起動詞に関しては別の記事にまとめる予定です。)
- sich(4) für etwas interessieren(〜に興味がある)
- Interessierst du dich für Musik?(音楽に興味ある?)
- sich(4) an etwas gewöhnen(〜に慣れる)
- Ich habe mich an das Wetter gewöhnt.(天気に慣れた。)
見分け方のコツ:
文の中に「名詞(4格目的語)」が既にある場合は、再帰代名詞を3格にすればほぼ間違いありません。
6. 体のケア(3格と4格両方を使い分ける)
体の手入れや支度に関する動詞は3格と4格を使い分けます。
👉 具体的な箇所(目的格)がある場合は3格+定冠詞
👉全体的にその動作を行う(目的格がない)場合は4格。
例えば、

他の単語でも見ていきましょう。3格で使う際(左の列)、meinを使わない点に注意⚠️

以下の単語でも2パターンずつ作ってみよう📝
- waschen
- putzen
- duschen
- schminken
- anziehen
- rasieren
7. 3格4格どちらも使われ、それぞれで意味が異なる動詞
これらは単に「何を洗うか」という違いではなく、動詞の持つニュアンス自体が変化するので面白いポイントです。代表的なものを紹介しますね。
1. sich vorstellen
- 4格 (sich4):自己紹介する
- Ich stelle mich vor.(自己紹介します。)
- 3格 (sich3):想像する
- Ich stelle mir das vor.(それを想像する。)
2. sich ansehen
- 4格 (sich4):(じっと)見られる / 自分を見る
- Er sieht mich an.(彼は私を(じっと)見る。)※厳密には再帰代名詞ではない使い方も多いですが、鏡で自分を見るなら Ich sehe mich im Spiegel an.
- 3格 (sich3):(映画や展示などを)じっくり鑑賞する
- Ich sehe mir einen Film an.(映画を(じっくり)観る。)
3. sich lassen
- 4格 (sich4):〜の状態にさせておく / (受身的に)〜できる
- Das lässt sich machen.(それは可能です/なんとかなります。)
- 3格 (sich3):(自分のために)〜してもらう / 〜させる
- Ich lasse mir die Haare schneiden.((美容院などで)髪を切ってもらう。)
8. まとめ
再帰動詞は「形で覚える」ことが大切です。
- sich + 動詞
- 3格 or 4格の使い分け
- 体のケアは「mir + 定冠詞+名詞」
この3点を押さえると、A2〜B1の問題はかなり対応しやすくなります。


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